近年、都市型保育園、幼稚園では、園児の声が「騒音」として苦情が至る所で発生して社会問題化しております。

未来を担う園児達に、園庭でのびのびと遊び、学んでもらいたいと、都市型幼稚園・保育園用の防音塀の開発を港製器工業株式会社と株式会社スマートガーデンは共同開発に着手しました。

幼稚園や保育園の園児による騒音問題解決の防音塀

防音性能を考えると塀の高さは3m必要と言われておりますが、住宅街にある幼稚園・保育園の塀が3mもあれば近隣住宅地の環境を損ねる恐れもあり素材の開発から始めました。

この開発は港製器工業株式会社と株式会社スマートガーデンの強味を持ち寄った企画の「都市型幼稚園・保育園の防音塀プロジェクト」でした。

開発メンバーの中に防音シートの研究者がおり色々と知見をいただき開発期間を縮められることができました。その上に近畿大学の西村公伸教授のご指導の下で、岡山県工業技術センターでの実験等が順調に進み、国の支援もあり「社会福祉法人あけぼの風の森保育園」の防音塀を完成させることができました。

まずは防音塀の素材選びからスタートです。室内用の防音材は色々とありますが、外部で雨に晒されて紫外線による劣化を考慮すると素材は限られてきます。

国内に豊富にある国産材で「透過損失」の実験を行い木材の活用にたどり着きました。しかし木材で3mの塀を造ると閉鎖的になり近隣からのクレームも考えて、塀の一部にポリカーボネイトを採用し光を取り込みつつ防音塀として機能性を確保しつつデザインも近代的な防音塀として完成させる事ができました。

ポリカーボネイトを採用し光を取り込む

木板とポリカーボネイトだけで大きく騒音の減衰はできるわけもなく、実験を繰り返しながらより効果的な防音塀を造り上げることができました。細かな細工の積み重ねが大きな騒音減衰(防音効果)に繋がりました。

施行写真の「あけぼの風の森保育園の防音塀」は、高さが2.5mもある割には圧迫感もなく、近隣の方々から高い評価をいただきました。

防音効果は塀の内側と外側で10db(デシベル)以上も下がり、デザインだけでなく主目的の防音効果も充分に発揮できました。

近隣の方々や園の先生方からのアンケートから防音性能とデザイン性の高い評価をいただきました。

sincaの防音塀の特徴

安心の木材

防音塀の素材には、国産の合法伐採木材を使用しており、木は園児達にも優しく、またCO2の削減やSDGsへの参画にもなる環境に配慮した製品です。

・ヒノキの間伐材(ACQ)

桧の間伐材に防腐・防蟻性能をもつ薬液(水溶性木材保存剤)を加圧注入し乾燥させたもので、木材に塗布ではなく加圧注入をするため木材内部まで薬液が浸透し、防腐・防蟻効果が長持ちします。また、ヒ素やクロム化合物を含まない、JIS及びJAS規格の安全な防腐・防蟻剤となっています。クリーンウッド法合法伐採認証材や間伐材を使用することで環境保全や林業の再生等に貢献することが可能となります。

また、全国森林組合連合会より「間伐材マーク」使用の認定を受けております。

・合法伐採木材の調達

スマートガーデンの面材はクリーンウッド法に則った合法伐採木材から調達しております。合法伐採木材とは、森林関係の法令において合法的に伐採されたことが証明された木材のことを指し、正しい手続きで生産された木材になります。

対風圧は最大42m/s

通常のウッドフェンスでは台風などの強風で破損のおそれが高くなるリスクがありました。

sincaの防音塀なら42m/sまでの強風に耐えられます。

特に風の強い地域、強風での倒壊を心配されている方のお役に立てる商品です。

騒音レベルを10dB以上さげられる防音性能

遮音効果だけでなく吸音効果もあります。

境界線ギリギリに建てられるスマートガーデンの強みとは

狭い幼稚園・保育園では必須の技術です。他社にはないスマートガーデンの独特の技術です。

スマートガーデンの偏心基礎部材は錆びることがなく、強度面では同じ太さの鉄筋の10倍の強度を有しています。
土の中では紫外線が当たらず劣化も少ない優れものです。三重大学との共同研究から生まれました「かぶり厚さ」ゼロを実現します。

防音塀の高さは3mが標準とされており、柱に大きな応力がかかるために基礎コンクリートの中央部に柱を立てなければなりませんが、スマートガーデンの偏心基礎部材は境界線ギリギリに建てることが可能です。

防音塀は通常なら境界線よりも10㎝から20㎝も後退しますが、その隙間には落ち葉やゴミ・雑草で汚くなります。スマートガーデンの技術では、そんな心配はご無用です。

施工事例

こども園・保育園・幼稚園の方々へ

近隣住民の方々から、「園児の声がうるさい」という苦情が入ったことはありませんか?

近年、都市型幼稚園や保育園の園児達の声が、近隣住民に対する住環境に影響を及ぼす問題として取り上げられています。

幼児の人口が多かった時代には、幼稚園などが住宅の近隣に建設されることで利便性が高まり評価されていましたが、少子高齢化が顕著な現代において、日中の在宅率が高まってくると、園児達の声が「騒音」と捉えられるという変化が起こっています。その結果、残念なことに、近隣の住民の方々より声の騒音の問題に対しての苦情、また、幼稚園の存在そのものが批判の対象となってしまうことがあります。

しかし、スマートガーデンの「防音塀」を取り入れることで、施設内にいても、園庭にいても、園児達の声を軽減することができます。

「遊び」は園児達が自分自身のアイデンティティを形成したり、自分の興味関心を持つものを見つけることに役立ちます。

子ども達は「自由に遊ぶことができる時間」を与えられると、自分達自身で何をして遊ぶかを決め、それを実行に移します。また、遊びを通して子ども達は「自分が興味のあるもの」に詳しくなっていきます。そして、遊びを通して身につけていった能力(体力・コミュニケーション能力など)を用いて、その後の人生を生きていくこととなります。

それには、園児達がもっとのびのびと自由に遊べる環境を、大人が提供しなければなりません。

スマートガーデンの「防音塀」は、園児達の声や音の問題に対し、木の持つ能力と、アルミ柱、中空素材などのスマートガーデンのノウハウを活かせます。

木は園児達にも環境にも優しく、また防音塀を立てることで園児達の遊び場が閉鎖的な空間にならないよう配慮したデザインの木製の塀です。

実際に、園児達が木の臭いを嗅いでみたり、木の温かみに触れてみることで、変化がありました。物を大切にするようになった園児や、わずか2歳児のこどもが環境の本に手を出すようになったと驚かれた保護者もおられました。

こどもは、おおよそ2歳から言葉がわかるようになるため、そのタイミングでコンクリートではなく、木に触れることで質の良い情操教育を受けることができます。また、先生が木を題材に、園児達に話をすることによって感受性が豊かな子どものうちに「心」や「人間力」を育て、優しい心を養うことができるのではないでしょうか。

こうしたデザインは、防音対策によって園児をのびのび過ごさせられるほか、近隣の方々の苦情解決の一助となります。

また、園のブランドの向上に役立っています。

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