大阪では1年間で雨の降る日の確率が27%です!

雨の降る日の「こどもの送迎」は大変です。保護者の方は自分自身も大変ですが、こどもさんと荷物があり「送迎用ファザードルーフ」は必需品であります。

おひさま岡町保育園では、雨天用の屋根のある送迎スペースが小さくて、自転車7~8台を停められる送迎スペースをご希望でした。

しかし土地が矩形(四隅が直角)でなく、勾配があり、尚且つ狭いスペースの地中には、ガス管や水道管・汚水管・雨水管・電気配管があり、ルーフテラスの柱や門扉・フェンスの柱を建てるのに寸法的な制約が、いくつもあり難しい工事でした。

そこは長年の経験を有する職人さんとスマートガーデンの斎藤が知恵を出し合ってのコラボで解決できました。

送迎用ファザードルーフ工事は最低でも1週間はかかりますので、お盆を利用しての工事でした。工事の期間中で来園される保護者の方々や先生方は、これからの秋雨の時には助かるわ・・と期待のかかる工事でした。

最近の秋は梅雨時期よりも雨が降りますので、重宝していただけると確信しております。

ファザードルーフの施工前

作業工程

既存施設の解体です。 ベテランの職人さんは手際よく進んでいます。

連日37~38度の猛暑日が続いていますが、職人さんは扇風機やクーラーボックスを用意して猛暑対策をされています。

慣れた手つきで解体は進みます。

初日は予定通り順調な進み方でした。

墨出しは、ミリ単位での計測が必要です。間違えば大変なことになります。

ここは引き戸の吊元柱なので強度が必要です。微妙な所に汚水会所があります。

テラスルーフ7m×4.5mをカット無しで無駄なく収めることができる墨出しができました!

土間には勾配や点字タイルがあり、引き戸はノンレールタイプが必須ですので、エクステリアメーカーの特徴を研究して商品を選定いたしました。幅の狭い場所での引き戸は三協アルミで、幅が広い場所ではリクシルのプラスGの特注品で対応いたしました。受注後実働40日の特注品でした。

特注品と言ってもセミオーダーなので敷地の条件を加味しながらの施工は、経験豊富な職人のなせる業の連続でした。

既存の3連引き戸は補修部品もなく修理ができず使い勝手も悪いので、撤去してリクシル引き戸プラスGに変えることになりました。

3連引き戸レールの溝はカチオンで処理して鉄筋を入れ、モルタルで埋めることにしました。

いよいよファザードルーフの着手です。

道路側の桁の接続です。 

中間柱と桁の接続が終わりました。 

さすがプロのなせる技が光っています。

調理場前の三協アルミ引き戸レナード6型の柱の建て込みです。

続いてリクシルプラスG引き戸の柱と梁の取り付けです。

ウリンフェンスの柱の建て込みですが、難しいところに会所があり1cmでも計算を間違えば大変なことになります。

フェンスの柱とプラスGの柱の建て込みが終わりました!一時も気の抜けない厳しい条件を乗り越えて柱を収めることができました。

ウリンの取り付け作業開始です。

ウリンの取り付けが完了です。

YKKソラリアF型の組み立てが始まります。当日の朝、職人さんよりも1時間早く現場に行き、いろいろと検討をして素晴らしいアイデアを思いつき、施工した結果で、雨除け効果が大きくなり多変喜んで頂けた秘話があります。

屋根材のポリカの取り付けです。

熱線遮断ポリカは威力を発揮して屋根の下は涼しく感じます。

リクシル引き戸プラスGは特注のために最後の取り付けになりました。

引き戸の微調整をして完成しました。

見事な仕上がりです!レール部分は2~3日の養生をお願いして使用を開始していただきました。 

養生を取り外して完成の姿です。ご近所からも先生方も保護者の方々も大変喜ばれました「おひさま岡町保育園の送迎用ファザードルーフ」の完成です。

これで全ての工事が終わり、秋の雨シーズンに向けて本領発揮となります。

子育て支援を兼ねた送迎用ファザードルーフは、使いやすくシンプルで高級感もあり、創意工夫の結晶でありました。

ビフォー

アフター

全ての工事が終わりますと秋雨前線が活発になり、大変喜ばれた工事でした。

この喜びの声は、盆休み返上の苦労を忘れさせてくれる声となりました。

ありがとうございました。

スマートガーデン工事部 斎藤 栄三